一般社団法人日本動物保健看護系大学協会は、2008年4月に設立された「全国動物看護系大学協会」を前身としています。「全国」は動物保健看護学の教育基盤の構築や動物保健看護学の学術的確立、わが国の獣医療及び動物衛生・公衆衛生等への寄与、動物看護師の国家資格認定制度の確立と社会的地位の向上の推進、動物保健看護学分野の学術交流活動の推進を目的として設立され、歴代会長は、加盟する8大学の先生の中から選任されてきました(福所秋雄教授(初代会長、日獣大)、若尾義人教授(ヤマザキ学園大学、2011年~)、村上洋介教授(帝京科学大学、2013年~)、古川敏紀教授(倉敷芸術大学、2015年~)。 2018年度までは任意団体として活動してきましたが、目的達成のための活動の更なる推進や、社会的認知度と信頼性の向上を目指して、2019年10月に現在の形である「一般社団法人日本動物保健看護系大学協会」に生まれ変わりました。
本協会は、「我が国の動物保健看護学教育及び研究の支援機関としての会員相互の提携と協力によって、日本動物保健看護系大学の振興を図ると共に我が国の動物保健看護学教育及び動物保健看護学研究の充実、発展を期し、もって人と動物の健康、福祉に貢献する」ことを目的として掲げています。具体的には、動物看護師の教育、研究に関する調査・研究、研修会等の開催、職能教育等を積極的かつ効果的に実施していく予定です。
2019年は、念願の「愛玩動物看護師法」が成立し、「愛玩動物看護師」という国家資格が確立されるという、記念すべき年になりました。2022年度に予定されている本法の本格施行に向けて、本協会としては、動物保健看護学教育における「愛玩動物看護師試験出題基準・カリキュラム策定」への協力を惜しまず、動物保健看護学教育の更なる高度化を目指して、加盟大学の総力を結集していきます。また、加盟大学間での相互協力を密に行い、切磋琢磨しつつ、ともに教育内容の向上を計っていく所存です。
さらには、関連諸団体とも連携し、現行制度のもとで資格を取得した動物看護師の「愛玩動物看護師」資格取得のため、情報発信や受験のための講習等、諸方面において協力していきます。愛玩動物看護師の教育レベルや社会的処遇、認知度の向上は、本協会設立当初からの強い願いです。本協会の活動が、ひいては動物医療の向上や、人と動物の豊かな関係の構築に貢献することを願ってやみません。
2019年4月