<2022年度 2022.4.1-2023.3.31>(昇順)
会議等- 2022年度 第1回理事会(2022.4.28オンライン開催 ):準会員校の入会、理事の交代、委員会報告等 帝京平成大学協会加盟(準会員*)*完成年度を迎え正会員に移行
- 2022年度 第2回理事会(2022.6.10~6.17メール会議)2021年度総会議案書(案)に関して
- 附則第2条での受験および事務等に関する説明会(2022.6.15):オンライン参加 一般社団法人 全国動物教育協会主催
- 2022年度 総会 (2022.6.24 オンライン開催): 2021年度事業報告及び収支報告、役員選出、2022年度事業計画及び収支予算
- 2022年度 第3回理事会(2022.6.24オンライン開催)新理事挨拶、委員会・課題等の情報交換
(2022.7.31 日本獣医生命科学大学):第1回愛玩動物看護師国家試験に向けた各校の近況報告や卒業生への周知、在学生の受験対策など
情報共有(メール)
(2022.5.25):第1回愛玩動物看護師国家試験及び予備試験の日程について公表周知
(2022.5.30):第1回愛玩動物看護師国家試験及び予備試験:出題基準、試験委員、ガイダンスページ、問い合わせ窓口について周知
(2022.7.6):科目確認済みの大学における開講科目変更手続について
愛玩動物看護師法第31 条第3号に基づく愛玩動物看護師国家試験の受験資格認定の取扱い等について
(2022.10.18?11.18)陳情等とアンケートについて
(2023.2.17):愛玩動物看護師に関するメディア情報について
- 各大学の推薦学生に対する優秀学生(4年次)の表彰(継続事業)
<2021年度 2021.7.1-2022.3.31>(昇順)
会議等- 2021年度 第1回自己検証委員会(2021.7.6~7.21メール会議):岡山理科大学の動物看護師統一認定試験受験資格について
- 主務省会議(2021.7.9オンライン開催):大学協会での認定動物看護師の受験校(大学)の審査方法についての情報提供等
- 2021年度 第2回自己検証委員会(2021.7.28~8.20メール会議 ):ヤマザキ動物看護専門職短期大学の動物看護師統一認定試験受験資格について
- 2021年度 第1回理事会(2021.8.31~9.7メール会議 ):2021年度総会議案書(案)に関して
- 2021年度 総会 (2021.9.27 オンライン開催): 2020年度事業報告及び収支報告、役員選出、2021年度事業計画及び収支予算、定款の変更(第34条:事業年度を、毎年4月1日に始まり翌年3月31日とする。第2条:事務局委託先である株式会社アドスリーの移転に伴い所在地を東京都新宿区新小川町5番-20号とする。
- 主務省主催:大学協会加盟校を対象とした説明会(2021.11.25日 オンライン開催):愛玩動物看護師法第31条第1号並びに附則第2条第1号イ及びロに規定する農林水産大臣及び環境大臣の指定する科目の確認について
- 2021年度 第1回カリキュラム委員会(2022 1.19~3.1 SLACK会議 ):愛玩動物看護師カリキュラム科目英語名称案の作成に関して
- 公明党 動物愛護管理推進委員会、環境部会、農水部会合同会議に出席(2022.2.2)
「愛玩動物看護師法」の全部施行に向けた課題についてのヒアリング 及び意見交換等
(第1回2021.7.13):大学概要・連絡先、各種委員会等報告、愛玩動物看護師カリキュラム等
(第2回2022.1.11):情報交換について大臣が指定する科目の確認書の提出に向けた各校準備状況
情報共有(メール)
(2022.8.5~11):主務省設定科目に対する各校の科目対応表案について
(2022.8.26):主務省によるカリキュラム調査等について
(2022.9.15):愛玩動物看護師法に基づき農林水産大臣及び環境大臣が指定する科目案(告示案)の概要についてに対するパブリックコメントについて
(2022.9.29):愛玩動物看護師法施行令公布の官報掲載について
「愛玩動物看護師法施行令案についての意見・情報の募集」の結果の公示について
令和3年度愛玩動物看護師普及啓発資料(パンフレット)のHP掲載について
(2023.3.17):局長通知 愛玩動物看護師法に係る実務経験の取扱いについて
主務省より機構HP更新 講習会、予備試験、国家試験 トップページ掲載。実務経験証明書作成の手引にリンク
<2020年度 2020.7.1-2021.6.30>
- 2021.06.15 ペット関連産業・人材育成議員連盟に出席
- 2021.05.21 第1回カリキュラム委員会(オンライン開催) 教科書作成の進捗、愛玩動物看護師カリキュラム運用ガイドラインの作成
- 2021.04.08 愛がん動物を対象とした動物看護師の国家資格化を目指す議員連盟に出席
- 2021.02.17-2021.02.25 理事協議メール会議:優秀学生表彰、カリキュラム委員、自己検証委員に係る事項
- 2021.02.09 大学協会加盟校/主務省 情報交換会(オンライン開催) 附則第2条の運用について等の説明
- 2021.02.09 大学協会加盟校情報交換会( Zoom開催):愛玩動物看護師カリキュラム等について
- 愛玩動物看護師カリキュラム等検討会(環境省・農水省)
委員出席(協会会長):第1回(2020.8.24)、第2回(2020.9.28), 第3回(2020.10.19 ), 第4回(20201.14 ), 第5回(2021.3.22) - 愛玩動物看護師カリキュラム等検討会ワーキング(環境省・農水省)
委員出席(加盟校教員2名) :第1回(2020.11.12 ), 第2回(2021.1.08 ), 第3回(2021.02.04 ), 第4回(2021.02.24) - 2020.09.25 2020年度第1回理事会 場所:オンライン開催
- 2020.09.25 2020年度総会 場所:オンライン開催
- 2019.10.15 一般社団法人(一社)日本動物保健看護系大学協会 法人設立(前身の全国動物保健看護系大学協会を法人化)
- 2019.08.29 全国動物保健看護系大学協会2019年度総会
○2019.6.28 愛玩動物看護師法(令和元年法律第50号)公布
<全国動物保健看護系大学協会(2008年4月から2019年10月)>
- 2018.03.28 認定動物看護師地位向上推進協議会(平成29年度第4回)に出席
- 2017.11.29 認定動物看護師地位向上推進協議会(平成29年度第3回)に出席
- 2017.05.22 認定動物看護師地位向上推進協議会(平成29年度第2回)に出席
- 2017.08.22 認定動物看護師地位向上推進協議会(平成29年度第2回)に出席
- 2017.02.10 認定動物看護師地位向上推進協議会(平成28年度第1回)に出席
高度かつ専門的なチーム獣医療の提供に向けた認定動物看護師の役割及び位置づけをより明確にし、認定動物看護師の質の向上、社会貢献等の具体的提案により、認定動物看護師に対する国民の理解醸成と処遇改善を図るとともに、これらを踏まえて認定動物看護師の公的資格化を促進することを目的に、本協会を含む関連諸団体によって構成される認定動物看護師地位向上推進協議会が設置、第1回協議会が開催されました。
総会
2016.06.11 第9回定期総会
- 開催場所:学校法人順正学園 岡山駅前キャンパス大学(開催校:九州保健福祉大学)
- 検討内容:来賓の動物看護師統一認定機構長の佐々木先生より機構内の委員会設置、国家資格化の動き、公的資格化に関する具体的な方策、受験資格、職域拡大について、動物看護師による動物看護教育(教員養成)について説明があった。事業報告及び次年度事業計画、規約改正案の承認、新規加盟校の入会の承認、役員変更および顧問の承認ほか
幹事会
2016.04.04 平成28年度第1回
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター 九州保健福祉大学東京事務所
- 検討内容:第9回定期総会議題協議
2016.06.10 平成28年度第2回
- 開催場所:学校法人順正学園 岡山駅前キャンパス
- 検討内容:第9回定期総会議題協議
2016.11.24 平成28年度第3回
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター 九州保健福祉大学東京事務所
- 検討内容:新コアカリキュラムについて、自己検証について、公的資格化の問題について、畜産学の講習会についてほか
2017.01.29 平成28年度第4回(カリキュラム委員会 平成28年度第3回合同)
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター 九州保健福祉大学東京事務所
- 検討内容:動物実験反対運動について、新コアカリキュラムについて、自己検証について、動物看護師地位向上推進協議会についてほか
カリキュラム委員会
2016.05.21 平成28年度第1回
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター 九州保健福祉大学東京事務所
- 検討内容:動物看護師統一認定機構カリキュラム検討小委員会の報告、大学カリキュラムの今後、現行カリキュラムの見直し調査、ヒト看護用語使用状況の調査、現行教科書について
2016.10.29 平成28年度第2回
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター 九州保健福祉大学東京事務所
- 検討内容:動物看護師統一認定機構カリキュラム検討小委員会の報告、認定動物看護師コアカリキュラム大学協会作成について、大学協会標準カリキュラムと準拠教科書の今後について
2017.01.29 平成28年度第3回
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター 九州保健福祉大学東京事務所
- 検討内容:上記第4回幹事会参照
自己検証委員会
2016.06.11 総会
- 「動物保健看護系大学の教育・研究の相互評価のための調査並びに自己点検・評価調査票」配布し、各校に記入の依頼。
- メール会議:2016.11.23?12.21 平成28年度動物看護師統一認定試験の受験資格の確認の追加作業「会員大学(1校)・2014年入学生および過年度生について」
2015.11.02 幹事会(平成27年度第4回)
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター
- 検討内容:大学協会教科書について、動物看護師統一認定機構への寄付金および役員推薦について
2015.10.22 自己検証委員会(平成27年度第1回)
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター
2015.08.24 カリキュラム委員会(平成27年度第1回)
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター
2015.08.04 幹事会(平成27年度第3回)
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター
- 検討内容: 新規加盟校に関する承認について、オブザーバー会員加盟に関する承認について、動物看護師統一認定機構寄付金についてほか
2015.06.06 第8回定期総会
- 開催場所:ヤマザキ学園大学
- 検討内容:事業報告及び次年度事業計画、規約改正案の承認、会長及び新幹事、会計監査の承認
- 大学における動物看護師統一認定試験の受験時期ほか
2015.06.06 幹事会(平成27年度第2回)
- 開催場所:ヤマザキ学園大学
- 検討内容:第8回定期総会議題協議
2015.05.20 幹事会(平成27年度第1回)
- 開催場所:帝京科学大学
- 検討内容:大学における動物看護師統一認定試験の受験時期、各委員会細則案等の議題協議、動物看護師統一認定機構法人化に伴う設立金についてほか
2014.5.17 第7回定例総会・幹事会
- 開催場所:倉敷芸術科学大学
- 協議・承認事項:本会の英語名称、九州保健福祉大学の本会加盟、動物看護学教育の具体的実践方策ほか
- 以降、本会の英語名称を Japanese Association of Veterinary Nursing and Technology Colleges; JAVNTC とすることが、正式に決定しました。(これまで暫定的に用いらていた英語表記は随時、正式なものへ変更されます。)
2014.03.15 幹事会・動物保健看護教育カリキュラム検討委員会合同会議
- 開催場所:帝京科学大学
- 検討内容:標準カリキュラム準拠教科書の進捗ほか
2013.12.18 幹事会
- 開催場所:帝京科学大学
- 検討内容:大学協会の英語名称および新規会員校申請ほか
2013.07.07 幹事会
- 開催場所:帝京科学大学
- 検討内容:標準カリキュラム準拠教科書ほか
2013.06.08 第6回定例総会・幹事会
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
- 協議事項:標準カリキュラム準拠教科書の策定、動物看護学教育の今後のあり方、規約改定及び役員の交替ほか
2013.04.13 動物保健看護教育標準カリキュラム準拠教科書科目担当者会議
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
- 検討事項:各科目担当者(14科目)による編集方針の協議
2013.04.13 幹事会・動物保健看護教育カリキュラム検討委員会
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
- 検討事項:標準カリキュラム準拠教科書の策定の基本方針ほか
2013.03.09 動物保健看護系大学協会第2回学術発表会
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
- 開催内容;動物保健看護系大学協会学術セミナー2題、口頭発表19 題、ポスター発表12 題
2012.11.2 幹事会
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
2012.10.27 動物看護学教育標準カリキュラム検討委員会
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
- 検討事項:「動物看護学教育標準カリキュラム」への改称、策定完了までの最終調整、公開方法等
2012.10.6 第3回動物看護師統一認定機構、日本動物保健看護系大学協会ならびに全国動物教育協会との合同会議
2012.9.11 第2回動物看護師統一認定機構、日本動物保健看護系大学協会ならびに全国動物教育協会との合同会議
2012.8.24 第5回総会
- 開催場所:酪農学園大学
2012.7.8 第1回動物看護師統一認定機構、日本動物保健看護系大学協会ならびに全国動物教育協会との合同会議
2012.7.1 動物保健看護教育コアカリキュラム検討委員会
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
- 検討事項:「動物看護学モデル・コア・カリキュラム」の策定、細部の修正等
2012.5.27 動物保健看護教育コアカリキュラム検討委員会
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター東京
- 検討事項:「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準とる教育項目一覧」に基づいたカリキュラム策定
2012.5.26 連絡会
- 開催場所:キャンパス・イノベーションセンター東京
2012.3.4 動物保健看護系大学協会第1回学術発表会ならびに代表者会議
- 開催場所:日本獣医生命科学大学・倉敷芸術科学大学(サテライト会場)
- 開催内容;教育講演2題、口頭発表34題、ポスター発表16題
- 活動報告の詳細はこちら
2011.12.3 臨時総会
- 開催場所:ヤマザキ学園大学
- 議決事項:「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準とる教育項目一覧」の公開、協会規約の改正、他
2011.11.23 動物保健看護教育コアカリキュラム検討委員会
- 開催場所:ヤマザキ学園大学
- 検討事項:「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準とる教育項目一覧」の最終検討および公開の方法、カリキュラム策定と実施にむけたロードマップの検討
2011.10.22 連絡会
- 開催場所:日本獣医生命科学大学
2011.7.25 第4回総会
- 開催場所:帝京科学大学千住キャンパス
- 議決事項:若尾会長就任
活動報告
「動物看護学教育標準カリキュラム」の公開
「動物看護学教育標準カリキュラム」は先に公開しました教育項目一覧と同様に今後も検討を重ね、随時改善が図られる予定になっております。本件に関するご意見・ご質問は本協会 動物看護学教育標準カリキュラム委員を通じて、あるいは電子メールにてお寄せください。その際には、お名前ならびにご所属を明記していただきますようご配慮願います。
*現在は使用されていませんが、本協会の過去の活動を伝えるためのアーカイブとして掲載しています。 (認定動物看護師教育カリキュラム2019が公開されるまで、動物看護教育の基準として主に大学で活用されました)活動報告
「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」の公開
近年、犬や猫などの家庭動物の飼育数が増加するとともに動物に対する福祉や愛護の意識が高まり、ヒトと同レベルの医療が動物にも求められるようになってきた。獣医療の高度化・多様化が進む中、獣医療提供者に対する社会的要請は質・量ともにますます高まっており、獣医師とともにこれに参画する、いわゆる動物看護師に求められる能力も向上が期待されている。このような社会的要請に応えるためには、獣医療業務を獣医師と動物看護師が連携して実施するいわゆるチーム医療体制を早急に確立し、獣医療の質の向上とともにその幅を広げる事が不可欠である。しかし医師の指示の下で医療に携わる医療技術職を数多く擁する人医療と異なり、獣医療では公的資格を有する補助職が存在しない。動物看護師の役割は非常に大きくかつ多岐にわたるため、獣医療の質を高めるためには動物看護師の知識・技術の向上が不可欠である。
このように獣医療における動物看護師の重要性が高まっているにもかかわらず、現在の動物看護学教育の実情は決して看過できるものではない。教育機関によって教育時間および内容が高位平準化を満たすように要望されているが未だ満たされていないのが現状で、このままでは社会の要請に応える事は不可能である。この現状を顧み、我々は動物看護師の知識・技術の向上を目指して4年制大学による動物看護学教育を開始した。これらの大学の教育担当者によって構成される日本動物保健看護系大学協会で検討を重ね、高位平準化された動物看護学教育の中心とすべく創案されたのがこの「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」である。
モデル・コア・カリキュラムの作成を目指したが、動物看護学に関する教育すべき明確な範囲、教育項目一覧が示されておらず、動物看護学コアカリキュラム策定の前段階である。このため、まず「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を明確にすることとなった。この検討は、2008年には本格検討がなされた。2009年動物看護学会にて概要の報告を行い2009年末にはほぼ完成型に達した。2010年獣医学会(春)にて概要報告も行っている。その後新加盟校が増え、カリキュラム検討委員の合宿形式の検討会により細部の整合性が行われ完成した。
「教育項目一覧」作成に当たり、「獣医師国家試験出題基準」「獣医学教育モデルコアカリキュラム」「医学教育モデルコアカリキュラム」「薬学教育モデルコアカリキュラム」などを参考とし、「保健師助産師看護師国家試験出題基準」「看護学教育の在り方に関する検討会報告書」を基本に獣医学領域でいかに導入できるかを勘案しながら作業を進めた。
この「教育項目一覧」は、高度な専門知識を持った動物看護の専門家として獣医師と共に獣医療を担うことが出来る人材の育成を目的としている。具体的には、小手先の技術の習得ではなく、獣医学とほぼ同等の基礎知識を学び、その知識に裏付けされた動物看護学ならびに動物看護技術を修得し、最終的には獲得した知識・技術を基に考え、行動することが出来る人材の育成を目指して編成されている。現在、人医の看護師教育では、学士課程においてコアとなる看護実践能力と卒業時到達目標が明らかにされた。動物看護教育に鑑みると、このような実践能力をもち、獣医業という広範囲な職域の中で、獣医師の業務独占している業務以外の内容に従事しなければならない。
このような現状を踏まえ、動物看護教育の目的を達成するために、さまざまな専門職のカリキュラムを参考にしながら、動物看護師の養成に関する「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を検討した。その結果、全体を3分野6章に分け、それぞれの章の内容を学ぶことにより、動物看護師に必要な知識・技術を段階的 に修得出来るよう編成されている。まず専門基礎分野として、1.動物 の身体の構造と機能、2.疾病の成り立ちと回復の促進、3.動物と社会の関係の3つの章を立て、これらの章の中で解剖学、生理学、病理学、薬理学、微生物学など全ての基礎となる基礎獣医学、生命倫理、関連法規など動物看護学を学ぶ上での土台となる基礎知識を修得する。次の専門分野Iは基礎動物看護学を学ぶ章立てとし、動物看護師として働く際の基本となる理念、技術、役割について理解するとともに、 現在動物看護師の職務の中で大きな役割を占めいている臨床検査についての知識・技術を修得する。最後の専門分野IIは、1.実践動物看護学、2.動物のライフサイクルと看護の2つの章を立て、それまでに学んだ知識・技術を基に、症状別の看護、疾患別の看護、高齢動物学など、より実践的な動物看護の考え方、技術が修得出来るものとしている。
獣医療と携わるためには、チーム獣医療を実施していくためには、産業動物に関する知識も教育して行く必要があるが今回の「教育項目一覧」では伴侶動物に関する部分を多く含まれる。産業動物については共通部分で怠ることなく十分に教育されるべきであろう。
動物看護教育の「教育項目一覧」で制定されるのは初めてであり、今後の動物看護教育の改善充実と高位平準化に寄与できればと思う。今後のステップとしてこの教育項目を教育するための「動物看護学モデル・コア・カリキュラム」の制定および教科書の策定があり、早急に取りかかる必要がある。
平成23年12月3日
日本動物保健看護系大学協会
動物看護教育モデル・コア・カリキュラム検討委員会
倉敷芸術科学大学 神田鉄平、前田憲孝
帝京科学大学 内藤順平、村上洋介、加隈良枝
ヤマザキ学園大学 二宮博義、本田三緒子、鈴木友子
酪農学園大学 加藤清雄、内田英二
日本獣医生命科学大学 石岡克己 、松原孝子、梶ヶ谷博、左向敏紀(委員長)
PDF形式でのダウンロード;「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」
「動物看護教育モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」は今後も検討を重ね、随時改善が図られる予定になっております。本件に関するご意見・ご質問は本協会 動物看護教育モデル・コア・カリキュラム検討委員を通じてお寄せください。その際には、お名前ならびにご所属を明記していただきますようご配慮願います。
*現在は使用されていませんが、本協会の過去の活動を伝えるためのアーカイブとして掲載しています。 (認定動物看護師教育カリキュラム2019が公開されるまで、動物看護教育の基準として主に大学で活用されました)