日本動物保健看護系大学協会の歩み



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日本動物保健看護系大学協会の歩み

2007.2 全国動物保健看護系大学連絡協議会設立
大学・短期大学における動物保健看護学教育・研究の振興を目的とする
参加校:日本獣医生命科学大学、帝京科学大学、倉敷芸術科学大学、ヤマザキ動物看護短期大学

2008.4 全国動物保健看護系大学協会と名称を改め、設立宣言を発表
初代会長に福所秋雄氏(日本獣医生命科学大学)が就任


全国動物保健看護系大学協会 設立宣言

動物保健看護学は獣医学のパートナーとして位置づけられる学問分野であり、獣医学・獣医療の多様化並びに高度化に伴い、高度な専門知識及び技術を有する動物保健並びに動物看護に携わる専門技術者(獣医療技術者)を養成する必要性が高まっている。それ故、その適正な動物看護・検査技術の高度化が必須であり、また、動物看護・臨床検査・衛生検査分野における適正な教育を受けた高度獣医療技術者が必要なことから早期に法律に基づく獣医療技術者(動物看護師:仮称)の国家資格認定制度を導入することが必要となっている。さらに、獣医療現場では、動物*が言葉を話さないことから肉体だけを取り扱う医療になりがちである。人の医療の場合には肉体及び精神の両面から対応が要求されるが、患者の精神面を支えるのが看護師の重要な仕事であると思われる。動物の場合は、特に生命倫理の理念に基づき動物の行動から動物の心を読み取り、さらに飼い主の精神面も理解することが重要となる。この意味で、獣医療においても保健看護の立場から患畜並びに飼い主の精神面を支えるのが動物看護師であると考えても間違いない。
このように、獣医学と動物の保健看護学が両輪となる高度獣医療システム(制度)の構築を推進する必要があり、これは、今後、さらに拡大していくと考えられる高度な獣医学・獣医療を展開する上で重要な課題であると考えられる。
これに応えるため、動物保健看護学教育を推進する日本獣医生命科学大学、帝京科学大学、倉敷芸術科学大学並びにヤマザキ動物看護短期大学はこれらの諸課題への対応を各大学のそれぞれのポリシーをもって展開すると同時に、大学の使命である動物保健看護学教育・学術研究をはじめとした広範囲な分野で連携を進めていくこととする。そして、高度獣医療技術者の育成に向け,今後一致協力して動物保健看護学の教育並びに研究の推進を目的として活動していくこととし,下記のとおり共同宣言する。

  • 一、全国動物保健看護系大学協会は、動物保健看護学の教育基盤を築き、動物保健看護学の学問的な確立に向けて総力を挙げて取り組み、わが国の獣医療及び動物衛生・公衆衛生等の発展に寄与する。
  • 一、動物看護師(仮称)の国家資格認定制度の確立並びに社会的地位の改善に向けて、その推進活動を行う。
  • 一、動物保健看護学分野の学術交流活動の推進を行う。
  • 一、全国動物保健看護系大学協会の総会・個別問題研究会を定期的に開催する。

2008年4月1日
全国動物保健看護系大学協会


    * 原文の「畜患」を「動物」に変更(2021.4.1)


2008.6 動物保健看護教育コアカリキュラム検討委員会開設

2010.3 第149回日本獣医学会学術集会にて司宰機関シンポジウム開催「獣医学領域における獣医療技術職(動物看護職)の必要性」
2010.7 同年4月に開設されたヤマザキ学園大学が加盟(ヤマザキ動物看護短期大学は退会、その後2012.3に廃止)

2011.4 酪農学園大学が加盟(同年4月、酪農学園大学に獣医保健看護学類が新設)
2011.7 第2代会長に若尾義人氏(ヤマザキ学園大学)が就任
2011.8 公式ウェブサイト開設
2011.12 ・「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧*」公開

2012.3 第1回学術発表会開催(日本獣医生命科学大学)
教育講演2題、口頭発表34題、ポスター発表16題
サテライト会場(倉敷芸術科学大学)との間でインターネット回線による中継を実施
2012.11 ・「動物看護学教育標準カリキュラム* 」公開
(動物看護学モデル・コア・カリキュラムとして作成したものを改名して公開)

2013.6 第3代会長に村上洋介氏(帝京科学大学)が就任

2014.4 動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書発刊開始
2014.5 九州保健福祉大学が加盟

2015.6 第4代会長に古川敏紀氏(倉敷芸術科学大学)が就任

2016.6 東亜大学千葉科学大学が加盟

2017.9 第5代会長に左向敏紀氏(日本獣医生命科学大学)が就任

2018.4 ヤマザキ学園大学がヤマザキ動物看護大学に改名

2019.1 岡山理科大学が加盟(2018年 4月 獣医学部 獣医保健看護学科新設)

2019.4 認定動物看護師教育カリキュラム2019準拠教科書発刊開始
認定動物看護師教育カリキュラム2019準拠教育開始
<2019.6 愛玩動物看護師法(令和元年法律第50号)制定>
2019.12 法人化に伴い、一般社団法人日本動物保健看護系大学協会と改称

2020.9 第6代会長に近江俊徳氏(日本獣医生命科学大学)が就任

2022.1 ヤマザキ動物看護専門職短期大学が加盟 (2019年 4月 動物トータルケア学科新設)

2022.3 酪農学園大学、千葉科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマサ゛キ動物看護大学、ヤマサ゛キ動物看護専門職短期大学、倉敷芸術科学大学、東亜大学、岡山理科大学、九州保健福祉大学農林水産大臣及び環境大臣が指定する科目を開講する大学(法第31条)指定科目の開講令和4年度として公表

2022.3 酪農学園大学、千葉科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマサ゛キ動物看護大学、ヤマザキ動物看護短期大学、ヤマサ゛キ動物看護専門職短期大学、倉敷芸術科学大学、東亜大学、岡山理科大学、九州保健福祉大学農林水産大臣及び環境大臣が指定する科目を開講する大学(附則第2条)として公表

<2022.5.1愛玩動物看護師法(令和元年法律第50号)施行>
2022.8 帝京平成大学が加盟(同年 4月健康医療スポーツ学部医療スポーツ学科/動物医療コース 新設) 農林水産大臣及び環境大臣が指定する科目を開講する大学(法第31条)

<2022.11 第1回愛玩動物看護師予備試験実施>

<2023.2 第1回愛玩動物看護師国家試験実施>

<2023.10 第2回愛玩動物看護師予備試験実施>

<2024.2 第2回愛玩動物看護師国家試験実施>

2024.4 九州保健福祉大学が九州医療科学大学に名称変更

2024.6 麻布大学が加盟(2024年 4月 獣医保健看護学科新設)
     日本大学が加盟(2023年 4月 獣医保健看護学科新設)


*下線部資料は、本ウェブサイト上の「活動」で公開